揺らぐ炎を眺めながら、暖をとれる薪ストーブはノスタルジックな雰囲気もあり、憧れているキャンパーも多いのではないでしょうか。
キャンプでの防寒対策として多くのキャンパーを魅了してやまない薪ストーブ。
でも高価ですし、買う前の不安も多く、購入に足踏みをしている方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな薪ストーブの中でも、人気で発売と同時に売り切れ続出のテンマクデザインのウッドストーブMサイドビューを2年間使用した筆者が、その使用感などを余すことなくレビューします。
この冬、テンマクデザインの薪ストーブの購入を検討されている方の参考になれば幸いです。

魅力をご紹介!!その前に、、、、
使用する際は換気のいい場所で!
さて、早速ウッドストーブMサイドビューの魅力をご紹介!!
その前に皆さんの安全のために1つ注意したいことがあります。
各メーカーは薪ストーブの使用場所を換気のいい場所で行うよう注意を呼びかけています。
テント内や密閉空間で利用することで一酸化炭素中毒事故が発生する場合があるので、使用する際は換気を心がけてください。
事故防止策として一酸化炭素チェッカーを利用し、各自で安全を確保してください。
テンマクデザインのウッドストーブとは
これから寒さが本格的になるこの季節、キャンプに行くとき寒さ対策は欠かせません。
薪ストーブは各メーカーから販売されていますが、テンマクデザインのウッドストーブMサイドビューは暖を取るだけでなく、調理もできたりとその魅力は数え切れません。
テンマクデザインのウッドストーブは2019年のグッドデザイン賞を受賞しており、実用的かつビジュアルでも高い評価を得ています。
また経年変化が楽しめる素材選定をしており、使用すると赤茶色にうっすら染まり、使えば使うほど愛着が湧いてくるところも所有欲をくすぐります。
そんな魅力あふれるウッドストーブは発売と同時に売り切れてしまい、その人気は絶大です。
テンマクデザインのウッドストーブはS、M、Lと3サイズで販売されており、それぞれ大きさや重さが異なり、自分のキャンプスタイルに合わせた選び方が出来るのも魅力の一つです。
またM、Lサイズは本体横からも中の炎を鑑賞することが出来るサイドビューを販売しており、当商品の高い選択性は他の薪ストーブの追随を許しません。
筆者がウッドストーブMサイドビューを購入した理由
◆本体横の窓から炎が見える
◆設営のしやすさ
◆地面から本体への距離がある
◆拡張性
◆使いやすさ(ものを置ける、調理も可能、薪を切らないでいい)
候補が数多く中で、テンマクデザインのウッドストーブMサイドビューを筆者が選んだ理由をまとめました。
皆さんの購入の参考にしてもらえれば幸いです。
筆者が感じるウッドストーブMサイトビューの魅力
窓から見える炎

正面扉の小さい窓だけでなく、本体横から炎の揺らめきを見ることが出来るのはサイドビューの最大の魅力だと思います。
寒い冬でも外で焚火をすればある程度温かく過ごすことが出来ますが、やはり夜は寒く、雨が降ってしまった日は焚火自体が出来ません。
しかし、薪ストーブがあれば暖を取りテント内を温めながら、焚火の燃える様子を楽しむことが出来ます。
揺られる炎を眺めると、独特のリズムを出す「ゆらぎ」から心理的リラックス効果を得られる事ができます。
焚火の美しさを一番感じることのできる冬キャンプを存分に堪能できる最高のキャンプギアだと思います。


メンテナンスが簡単

シンプルな構造であり、本体と煙突やロストルはそれぞれ分離が可能で、メンテナンスするのも簡単です。
もしも煙突やロストルが破損、紛失をしてしまっても公式がオプションパーツとして販売しているので代替えが可能なのもメリットだと感じました。


薪ストーブを使用すると薪内の水分や本体の温度低下によって煤が発生することがあります。
せっかく焚火を眺めたいのに窓ガラスに煤がつき、火が見えにくくなってしまうのは嫌ですよね。
正面と本体横のガラス付近にネジがついており、それを緩めることで窓ガラスの取り外しが出来、いつでもメンテナンスをすることが出来ます。

また、構造がとてもシンプルなため、オプションのステンレスブラシを使うことで煙突内の煤を簡単に取り除くことが出来ます。
煤がたくさん付着した状態で薪ストーブを使用すると空気の対流が悪くなり、排気詰まりを起こし思わぬ事故の原因になります。
煙突が煤で外しにくくなったり弊害もあるので、メンテナンスがしやすい当薪ストーブは非常にお勧めです。
設営簡単

ボタンなど特殊な操作はいらず本体下の3本の足を開くだけで自立します。
シンプルな構造かつ、一度足を開くとカチッとはまり安定感を感じます。
また、本体を支える足は3本で長さも申し分なく、地面から距離を話すことが出来るので、地面への影響も心配ありません。

さらに煙突もスポッとはめていけば簡単に伸ばすことが出来、取扱説明書を細かく見なくても感覚的に設営することが出来ます。
設営手順も動画で確認できます。
拡張性

上記の写真のようにオプションパーツを購入することで、ウッドストーブの能力を最大限に発揮することが出来ます。

本体に取り付けが可能なウォータージャグ

本体付け根に装着可能
ウォータージャグは本体に取り付けることができ、暖を取りながらお湯を沸かすことが出来ます。
湯たんぽやスープなど温かいものを用意するときにいつでもお湯を使うことが可能になります。

上記写真のオーブンは煙突に取り付けることで、煙突に伝う熱を利用し、薪ストーブで温まりながらオーブン料理を楽しむことが出来ます。
他にも防炎シートや拡張煙突など購入することが出来ます。(詳しくはこちら)
筆者が購入したオプションは?
◆プロテクター
ウッドストーブをテントに入れる時にテント本体を熱から守るため。
◆63m 拡張煙突
排気口から出る火花からテントを守るため
◆収納ケース
持ち運びする際に便利なため、収納スペースも多く使いやすいと感じたため。
◆ステンレスブラシM
ウッドストーブ本体の清掃、メンテナンスのため
煙突プロテクター
薪ストーブの煙突とテントの直接的接触を避けるために取り付けるプロテクターです。
薪ストーブは使用すると本体だけでなく煙突も高温になり、その熱で煙突が赤く光ることはよくあります。
耐火性のあるテントでも高温の煙突に長く接することで、燃えてしまったり、破損の原因となります。


火事防止のためにも煙突プロテクター、さらにその上から耐熱バンテージを巻くことで少しでもテントに熱を伝わらせないよう努めています。

筆者は冬のお籠りキャンプに憧れがあったので、テント内で薪ストーブを使用するためにプロテクターは必須と感じ購入しました。(メーカーは事故防止のためお勧めしておりません。あくまで自己責任で行っております。)
煙突プロテクター自体も熱くなるので、ウッドストーブ使用中は触れないように気を付けましょう。
63m 拡張煙突

煙突が短いとテントの幕と煙突端の距離が近くなり、そこから出た火花からテントが破損する恐れがあります。
テント破損、引火防止のために筆者は1本追加で煙突を購入し、テントと距離をあけるようにしております。
使いやすさ
火力の調整がしやすい

当薪ストーブは正面扉の空気口とダンパーを開閉することで取り入れる外気を調整することで、火力を調整することが出来ます。
空気口を大きく開き、外気量を増やすことで火力を強くすることが出来ます。

空気口をフルオープンにするとゴーッと空気が入る音がし、火力が上がるのを肌で感じ取ることが出来ます。
当然火力が高くなれば薪の消費時間も短くなるので、火力を弱くし燃焼時間を長くしたいときは空気口を小さくすることで薪の節約をすることが出来ます。

ダンパーを操作し、縦に開くと煙突に受ける空気量が多くなり火力が上がります。
弱くしたいときはダンパーの開きを緩めれば火力を抑えることが可能です。
2つの機能を使い、感覚的に火力の調整が出来るのは初心者にも扱いやすい特徴だと感じます。
ウッドストーブMは薪を切らないでそのまま入れることが出来る

筆者は主に1~2人の規模でキャンプをするため、Sサイズでも充分暖を取ることが出来、当初はSサイズを検討していました、
しかしSサイズのウッドストーブは本体が比較的小さいため、入れられる薪は最長30㎝です。
市販で購入した薪が30㎝以上であると薪を切らないと本体に入れられない恐れがあります。
そのため切断するためのノコギリが必要になりますし、切断する手間がかかります。また、やわらかい針葉樹であればまだ簡単に切ることが出来ますが、硬い針葉樹をすべて横向きに切るのは至難の業です。
M、Lサイズ(サイドビュー共通)は本体の長さが市販の薪を入れるのに充分あり、ノンストレスでそのまま薪を薪ストーブに追加していくことが可能です。
各種 | 長さ |
ウッドストーブS | 最長30cm |
ウッドストーブM (サイドビュー共通) | 最長36cm |
ウッドストーブL (サイドビュー共通) | 最長43cm |
市販の薪 | 30㎝~40㎝ |

調理も可能

本体上部にある天板を外すことで暖を取りながら、薪ストーブの熱を利用し調理をすることが出来ます。ダッチオーブンや鍋を乗っけるだけで煮込み料理を楽しむことが出来ます。
天板を開けずに本体上にケトルを置くことでいつでもお湯を沸かすことが出来ます。


筆者の場合は湯たんぽや熱燗、食後のコーヒーを飲むためにお湯を使いますので、この機能はまさに一石二鳥です。
オプションでウォータージャグが販売されていますが、筆者の場合はこれを大きめのケトルで代用し、購入の必要性を感じないため、購入はしておりません。
ここが惜しい点
重い

専用ケースは取っ手や肩掛けベルトが装備されており、持ち運びできるようになっていますが、薪ストーブ自体にもともと重量があるので、想定内の問題ではありますが重さが約10㎏あり、持ち運びは不便です。
車に積載する際に階段で荷物運びをする場合は重いので、女性の持ち運びは難しいと思います。
運べないことはないと思いますが、エレベーターや男性に頼るといいと思います。
煙突のしまい方に迷う

当薪ストーブは本体に通常タイプの煙突4本までとダンパー付き煙突、スパークアレスター(煙突先端)、フタ用リフター、ロストルを収納可能です。
通常の梱包内容には煙突は4本ついているので問題なく、本体に上記は収納可能ですが、筆者と同じ理由で煙突を1本追加購入する方も多いと思います。
その場合、スペースがギリギリのため通所タイプの煙突は5本を初めて収納する方は苦労すると思います。
テンマクデザインが正式な収納方法を公開しているのこちらを参考ください。
ウッドストーブMサイドビューはこんな人におすすめ!

◆使用人数 1人~4人
◆車でキャンプに行く人
◆冬でもキャンプに行きたい人
◆焚火が好きな人
◆メンテナンスの労力をいとわない人
今回はテンマクデザインのウッドストーブMサイドビューを紹介しました。
薪ストーブは高価であり、購入前の不安も大きいキャンプギアかと思います。
しかし当薪ストーブは薪ストーブを初めて買う初心者の人でも簡単に取り扱うことが出来るエントリーユーザーに最適な商品だと思います。
このストーブのおかげで寒さを気にせず、冬キャンプの楽しさが格段に増したのは筆者の実体験です。ぜひ、この冬に新しいアウトドアライフを体感してみてください。
皆さんのアウトドアライフに幸あれ!
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