【写真解説】NEMOヘキサライト6Pに薪ストーブをインストール!愛すべきテントの守り方

ギア紹介
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寒い冬のキャンプは防寒対策が欠かせません。

冬でも暖かくしてキャンプを楽しむために、最近は石油ストーブや薪ストーブを活用するキャンパーも増えています。

今回は人気なテント、NEMOのヘキサライト6P(T/C)(以下ヘキサライト6P)にテンマクデザイン、ウッドストーブM(以下薪ストーブ)をインストールして、幕内でのストーブを使用する注意点や熱からシェルターを守る方法をご紹介します。

ヘキサライト6P (T/C) を購入予定、所有している方に向け筆者の経験も交えながら、薪ストーブを併用するときの使用感や知って便利な情報をお届けします。

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そもそもヘキサライト6Pってどんなテント?

nemo
出展:イワタニ アイコレクト

NEMO EQUIPMRNT(以下NEMO)アメリカのアウトドアメーカーです。

「究極のアドベンチャーには究極のギアが必要である」を信念に作られたテントは、常に最高の性能を引き出せるよう、時間と最新技術を注ぎこんで作られています。

なかでもNEMOが販売しているヘキサライト6P(T/C)は薪ストーブをインストールする最適なシェルターです。

NEMO ヘキサライト™️ 6P│イワタニ・プリムス株式会社
イワタニ プリムス

2018年に発売されてから発売当初は売り切れが続出し、今でも多くのキャンパーから根強い人気があります。

2019年にはポリコットン生地が販売され、薪ストーブと相性の良いテントとして更に注目を集めました。

ヘキサライト6P アレンジ2
ヘキサライト6P内にテントを入れるような、保温性を高めるレイアウトは冬キャンプに最適です。
イワタニ プリムス

最大の特徴は張り方のバリュエーションが豊富な点です。

使用用途によってはタープやテントのように使用することが出来、様々なフィールドで色々な楽しみ方ができる人気シェルターです。

ヘキサライト6P アレンジ4
イワタニ プリムス

使用するポールを増やすことで、タープのように広げて使用することが出来、より開放的なキャンプを楽しむことが出来ます。

T/C生地(難燃性の生地)の場合はタープ下で焚火を楽しむこともできるので、冬キャンプの魅力を五感で実感できる魅力あふれるシェルターです。

ヘキサライトがおすすめな理由

TC(コットンとポリエステルの混紡)

ヘキサライト6P(T/C) は2021年11月現在、ポリエステルとポリコットンの2種類の生地で発売されています。

もし冬にキャンプをし、薪ストーブを使用する可能性があるのであれば T/C生地(コットンとポリエステルの混紡) をおすすめします。

理由は T/C生地 は火に強く、燃えにくいからです。

薪ストーブはテント内に設置し、直接火にさらしているわけではありませんが、薪をくべる時やスパークアレスター(排気口)から出る火花がテントに移る可能性があります。

ポリエステル生地のテントの場合、火花が付着すると熱で穴が開いたり、最悪燃えてしまい使い物にならなくなる場合があります。

スパークアレスター(排気口)からでた火花がテントに付着する恐れも、、

ヘキサライト6P(T/C) は難燃性の生地を使用しているため、ポリエステル生地のテントより燃えにくく、薪ストーブとの相性は非常に良いです。

person holding black lighter

ただし、T/C生地は絶対燃えないわけではなく、あくまで燃えにくい生地です。テントに熱が伝わらないよう、最大限の注意が必要です。

遮光性通気性保温性難燃性軽量性耐水性速乾性
ポリエステル
T/C
素材別の特徴

換気をしながら温かく過ごすことが出来る構造

通常テントにもジッパーがついていますが、ヘキサライト6Pはダブルジッパーを採用しています。

ダブルジッパーを採用することで、薪ストーブを楽しむ際にテントを密閉しながら煙突だけシェルター外に出し、排気することが出来ます。

その他の機能
イワタニ プリムス

またテント上部の2ヵ所(ポール上)にはそれぞれベンチレーションが2口(計4口)設置されており、空気循環を促しながら中の空気や湿気を外に排出することが出来ます。

その他の機能
イワタニ プリムス

さらに本体横にはさらに大きいベンチレーションが1ヶ所ずつ(計2ヶ所)設けられており、横に再度ポールを設置し引っ張ることで、空気循環を高めながら居住空間を広めることが出来ます。

ヘキサライト6Pに薪ストーブをインストールした時テントを守る方法

①薪ストーブ固定

出展:CAMP Lab

外で活動をするキャンプは雨や強風など天候の影響を直に受けます。

薪ストーブの多くは重く、がっしりとした安定感がありますが、煙突は外にむき出しであり強風が吹くと本体も傾く危険性があります。

強風で本体が倒れたりしたら火事にもなりますし、立て直しを図ったとしても熱い本体を触るのは難しいですし、外は強風や雨で大荒れのため修正には時間がかかります。

必ず薪ストーブの足を地面に固定し、もしもの不測の事態に備えましょう。

薪ストーブによっては煙突にガイロープで固定するための金具がある場合があります。活用しましょう。
出展:GP

煙突も同様にガイロープを張り、ペグを地面に打ち転倒防止をする必要があります。

製品によってはスパークアレスター(煙突先)にロープで止める金具が装備されているので、風がない日も必ず固定するように心がけましょう。

筆者の行った対策

先述の通り、薪ストーブの転倒は命に関わる問題に発展する恐れがあります。

筆者は安全を期すために必ず鍛造ペグを使用するようにしています。

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鍛造ペグの最大の特徴は固定力です。ガッチリ頑丈に作られているため固定力も強く、強風が吹いても抜けにくいペグです。

また煙突を固定するとき、筆者はカムジャム ロープタイトナーを使用しています。

ガイロープを通し、引っ張るだけで簡単にテンションをかけることが出来るのでカラビナより使いやすく、タープを張るときも重宝しています。

②煙突プロテクターや2重煙突でヘキサライト6Pを守る

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: PXL_20211120_114817176_21-800x600.jpg

薪ストーブ本体と煙突は使用すると、とても高温になります。

ヘキサライト6P(T/C)は難燃性の生地を使用し、燃えにくいシェルターではありますが絶対に燃えないわけではありません。

特に煙突を外に出すための接合部分は、高温の煙突と生地が密接になり対策が必要です。

筆者は上記2つの商品の中から煙突プロテクターを接合部分に装備し、できるだけテントに熱が伝わらないように対策を施しています。

各種特徴

◆ 2重煙突
 メリット 雨が入りにくい、追加煙突の購入する必要がない
 デメリット 重い、熱がこもりやすい

◆煙突プロテクター
 メリット  軽い、位置調整ができる
 デメリット 雨が入る可能性あり、煙突の長さは増えない。

煙突ガードのみでもある程度の熱は緩和できますが、それでも熱は伝わります。(筆者は薪ストーブ使用中に煙突ガードを触りやけどしました。)

煙突の上から難燃テープを巻き、熱の処理をします。

煙突の幕除け(イソウールブランケット)
煙突や煙突プロテクターにスパッタシートを巻き、生地と直接触れないように対策を施します。
出展:SORA CAMP

耐熱テープを巻くだけでは熱対策が不十分と感じる場合は、さらにカーボンフェルトを上から巻きましょう。

カーボンフェルトは別名スパッタシートとも呼ばれ、焚火台の下にひいて使っている方も多いと思います。

耐熱テープに追加でカーボンフェルトを巻いたらステンレスバンドを締め、ガッチリ固定します。

ステンレスバンドは耐熱性、対候性に優れており、屋外での使用に適しています。また、ホームセンターや通販でも購入することが出来るのでぜひ使用してみてください。

耐熱シートはガラス繊維で出来ているため、素手で触って作業をすると1日くらい手がチクチクした痛みに襲われます。(筆者経験)

商品によってはゴム手袋もついてくるものもあるので、手袋をはめて作業をするように心がけてください。

筆者の行った対策

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テンマクデザインの煙突プロテクターはネジで固定をするので、煙突の太さに合わせて設置が出来ます。

上記の煙突プロテクター、2重煙突の特徴をふまえ筆者は煙突プロテクターを購入しました。

理由は筆者の重視するポイントが「安全性」であり、煙突プロテクターのほうが放熱性が高く、安全にキャンプができると感じたからです。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: PXL_20211030_070928292_31-800x600.jpg
煙突プロテクターの上に耐熱テープを巻きました。それでも銀色の部分は熱くなるので注意が必要。

筆者の場合はこの対策で3年間使用し、火事やシェルター破損の危険性を感じなかったので追加対策はしておりません。

もし気になるようであれば耐熱シートの上からカーボンフェルトを巻き、万全の体制を整えてもいいと思います。

取り付け場所も変更することができ、違うテントを購入し薪ストーブを使用するときも、取付位置さえ変えれば使用できる汎用性も魅力に映りました。

③煙突はテントの高い位置から出す

薪ストーブは本体を中心に暖かくなり本体から離れた上部になると温度は低くなります。

そのため煙突をテントから外に出す位置はできるだけテントの上部に位置するのがいいでしょう。

低い位置から煙突を出すと、構造的に薪ストーブ本体とテントの距離が近くなり、テント破損の原因にも為りかねません。

筆者の行った対策

筆者の使用するテンマクデザインのウッドストーブMサイドビューには最初から36.5㎝の煙突が6本(ダンパー、スパークアレスター含む)が付属します。

ヘキサライトの全長が226㎝なので、高さを出すために追加で煙突を1本購入しました。

スパークアレスターは薪ストーブ本体から出る火花を壊し、周りへの引火を防ぐ効果があります。

煙突を追加しなくても使用はできますが、スパークアレスター(煙突先)から排出される排気には火花が時々あり、テントに付着することでテント破損の原因になります。

ポリエステル生地であれば確実に穴が開きます。T/Cの難燃性の生地と言えど穴が開いてしまう可能性があります。

追加煙突を装備することでスパークアレスターとシェルターの距離を保つことが出来、安心してキャンプを楽しむことが出来ます。

④一酸化炭素警報機は必ず取り付けましょう

薪ストーブの各メーカーは一酸化炭素中毒事故防止のため、幕内での薪ストーブの使用を原則行わないよう、注意喚起をしています。

テントのような密閉された空間で火器を使用すると、酸素が不足し一酸化炭素が発生します。

一酸化炭素は無色無臭でシェルター内に充満しても、人間は気づくことが出来ません。

そのため眠くなって寝てしまい、その間に一酸化炭素が飽和し、目が覚めずそのまま死んでしまうという事故が起こりかねません。

テント内で薪ストーブのような火器全般を使う際は必ず換気を促し、テントの中の空気を循環させましょう。

一酸化炭素警報機は幕内の一酸化炭素が人体に悪影響を及ぼすレベルになる前に警報音で知らせてくれます。

換気を良くしながら一酸化炭素警報機を設置し、より安全安心に冬のキャンプライフを満喫してください。

まとめ

ヘキサライト6Pを使用して長い、筆者の実体験をもとに今回は生地を作成しました。

薪ストーブは高価なものであり、使用するには注意する点も多いため導入に足踏みをしている方も多いのではないでしょうか。

皆さんの冬キャンプの不安を解消するきっかけになればうれしいです。

皆さんのキャンプライフに幸あれ!

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