キャンプなどアウトドアでは、ガスボンベを良く使いますよね
ガス缶は様々なフィールドで携行できる燃料として重宝される必需品ですが、使い方を間違えると命を奪いかねない事故に発展する場合があります。
今回は知らなかったでは済まされないガス缶の注意事項を5つに分けご紹介します。
正しい知識を身に着け、楽しく優雅なアウトドアライフを満喫しましょう

そもそもガス缶に種類があるって知ってた?
キャンプに行く際、煮炊きやライトの燃料として重宝されるガス缶ですが、使用するガス缶には種類があるって知ってましたか?
使い方、適正使用温度などそれぞれ異なりますのでここでおさらいしましょう。
OD缶

CB缶
キャンプで使用されているガスボンベは上記の通り主にCB缶、OD缶と2種類あり、それぞれに特徴があります。
ランタンやカスバーナーにも対応ガスボンベがあり、組み合わせを間違えると野外で火器が使いなくなる場合があります。購入前に組み合わせをチェックする必要があります。
CB缶
家庭用カセットコンロで使用されているCB缶は多くの人になじみがあると思います。
お家で鍋を食べるときに使うCB缶(シービー缶)は100均やコンビニでも購入することが出来、安価なため初心者でも非常に使いやすいのが魅力です。
デメリットとしてはCB缶はカセットコンロのように屋内で使うことが多いため、寒い場所だと中のガスが気化することが出来ず、火力が弱くなったり最悪つかなくなるケースがあります。(一部メーカーでは寒冷地用のハイパワーCB缶もあります。)
CB缶 特徴まとめ
◆メリット 安価、購入場所が多い
◆デメリット 寒い場所(0℃~3℃)や高地で火力が安定しない
最悪使用できない場合がある
🔔こんな人におススメ🔔
・寒い時期や登山でキャンプをしない人
・アウトドアショップが近くにない人
・家でもコンロを使う人
OD缶
丸み帯びた可愛らしいこのガス缶は「OD缶(オーディー缶)」と呼ばれアウトドアユースを目的に作られたガス缶です。
OD缶は寒さに強いプロパンやイソブタンが主に使われているため、寒い高山地帯や屋外でも安定した火力を出すことが出来ます。
また内容量も小中大サイズと展開されており、傾向性においても優れています。
いい部分を挙げていますがデメリットもあり、高価であり専門店などでしか買うことが出来ず気軽に入手することが出来ません。
OD缶 特徴まとめ
◆メリット 寒い場所でも火力安定性、傾向性、サイズの柔軟性、
◆デメリット 高価、購入場所が限られる
🔔こんな人におススメ🔔
・アウトドアらしい雰囲気が好き
・安定した火力を重視したい人
・寒い場所や高山でもキャンプする人
ガス缶の取り扱い注意
テントや室内でガス缶を使用する
テントや車内などの密閉された狭い空間で換気せずに燃焼器具を使うと、不完全燃焼を引き起こし一酸化炭素中毒になる危険があります。
一酸化炭素中毒は臭いもなく無臭のため気づかないうちに中毒状態となり、最悪の場合、命に関わる問題となります。

ベンチレーション(換気口)
テント内の火気使用は原則禁止ではありますが、もし使用する場合は必ずテントのベンチレーションを開け、換気のいい環境で使用しましょう。
またテントの入り口を開くことでも空気の流れを作ることが出来るので開けるように心がけてください。
ガスコンロで炭火を起こさない
炭火で料理をするとき、どうしても炭をおこすのが面倒な時ありますよね?そんな時にシングルバーナーを使って炭火を起こすのはお手軽だと思いますが、非常に危険な行為です。
温まった炭は大量の輻射熱を発するため、下のガスボンベが温まり爆発する恐れがあります。

チャコールスターターを使えば誰でも簡単に炭火を起こせます。

トーチバーナーはボンベを輻射熱の影響がなく火おこしが可能です。
炭火を起こす場合はチャコールスターターを使えば、初心者でも安心して炭火を起こすことが出来ます。また、トーチバーナーを使えばガス缶を輻射熱にさらすことなく火起こしが可能です。
ガスコンロを2台以上並べて使用しない
狭い場所で複数のガスコンロを並べて使ったり、上記の図のように1つの鉄板を2台のガスコンロで過熱をするとお互いのコンロから出る熱や輻射熱によってガス管が過熱され、破裂する危険があります。
1つの鍋は1つのガスコンロで温めましょう。またお勧めはしませんが、もし連結してガスコンロを使う際は必ず距離をあけて使用しましょう。また地面からも距離をあけ、熱がたまらない様に心がけましょう。
また、上記のようなツーバーナーセットはボンベと鍋が離れており、安全に区分けされているので比較的安全に使用することが出来ます。
ガス缶を高温になるような場所に放置しない。
直射日光に当たる車内などは高温になってるので、日光が長い時間当たるような場所での保管は禁物です。他にもストーブや焚火の前などに放置しておくとガス管が高温になり破裂する原因となります。
まず気を付けるのは高温になる可能性がある場所に放置しないように気をつけましょう。
日光を遮るために布などをかぶせるだけでも温度上昇を抑える効果が期待できます。
また、缶にキャップをすることでガス漏れの防止にもなります。使う際はできるだけキャップは捨てず、キャップをした状態で保存するよう心がけましょう。
ガス缶を再充填しない
OD缶はCB缶より価格が高く 、OD缶ユーザーにとってコスパが悪いため、CB缶のガスを使い終わったOD缶へ再充填するユーザーがいます。
しかしこの行為はすべてのメーカーが禁止しています。ガスを移す際、ガス漏れが発生し引火や爆発の原因となります。
事故を起こしてしまってもメーカーの保証が付かず、危ない行為ですので控えましょう。
しかしOD缶はCB缶より価格が高く、お財布にやさしくないのも事実、、、
そんな方のためにガスの詰め替えが出来る変換アダプターがあります。
ただ前述したとおり詰め替え自体にリスクがあるので、必ず換気のいい場所で行い、自己責任で行うようにしてください。
使用済みガス管の放置

ガス缶は完全に中身を使い終わってからゴミに出すようにしてください。
使い切ったガス缶は振っても「シャカシャカ」と音が鳴りません。
あくまで目安ではありますが、音がないか確認してから缶切りなどで穴をあけて処理をするようにしてください。
まとめ
今回はガス缶の使用方法について解説しました。
ガス缶はアウトドアライフにおいて必要不可欠であり、とても身近なものですが、使い方や処理の仕方を間違えると取り返しのつかない事故に繋がりかねません。
正しい知識を持ち有意義なアウトドアライフを送りましょう。
皆さんのアウトドアライフに幸あれ!

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