自然を五感全てで楽しめるキャンプは楽しく、日常の喧騒を忘れさせてくれますね。
でもキャンプは自然に身を置くため危険なことも多くあります。
この記事はついつい忘れてしまうキャンプでの身近な危険をお伝えいたします。
安全で快適なアウトドアライフを楽しむために要チェックです。
さぁ、みんなでキャンプに行こう!!・・・・その前に
道具もそろえたし、早速キャンプに行こう!と張り切っているあなた。
アウトドアを楽しむため張り切り、ワクワクしていますよね。
でもキャンプは自然の中に仮住まいするため、楽しさの裏に危険も隠れています。特にキャンプに慣れていない方には予想外のトラブルはつきものですので、気を付けるべき要項を押さえておきましょう。
気を付けるべきこと① 強風
普段生活をする中でも風の強い日は度々ありますが、危険性を感じたことは少ないかと思います。
ですが自然環境において風の威力は凄まじく、テントやタープなど自分の愛すべきキャンプギアが壊れてしまうこともあります。

広い野原や小高い丘は開放的でロケーションもよく気持ちいい場所が多いですよね。
しかし安全性の点からは注意が必要で、風の影響を受けやすいテントやタープを吹き曝しに張るとちょっとした強風でも影響を受けます。
強風の対策
◆タープを低く張る、最悪諦める。

強風の影響を一番受けやすいのがタープです。低く張ることで幾分か風の抵抗を抑えることが出来ます。また風の向きを考え抵抗を減らすように、風の逃げ道を作るなど工夫をしましょう。
初心者やキャンプに慣れていない方はタープを諦め、木陰など頭上を覆う場所にテントを張りましょう。
◆鍛造ペグを使う

鍛造ペグはアルミペグにはない強靭な強さがあります。
ペグが華奢な場合、地中深く差したとしても風によって抜けてしまったり、打ち直す際は曲がってしまい使えなくなってしまう恐れがあります。地面をガッチリとらえることのできる20cm以上の鍛造ペグの使用をお勧めします。もし手元にない場合は2つペグを利用することで地面との密着を強めましょう。

※ペグを図のように使うことで抜け防止が期待できます。
気を付けるべきこと② 雷

広々とした野原での設営は強風が吹くので、木の下なら風も防げるし、木陰もあって快適なのでは?
と思ってしまいますよね。
考えとして間違えではありませんが、注意すべきことは雷です。
雷は高い所へ落ちる傾向があるので木の下に設営するのは危険です。テントの横の木に落雷した場合、直撃や火災にあう恐れがあるので気を付けましょう。
雷の対策
◆速やかに建物の中に避難する

遠くでかすかに聞こえる雷鳴でも自分の場所へ雷が迫る速度はあっという間です。
雷が来たらテントにいることが危険です。
落雷の危険を察知した際は速やかに建物の中に入り身の安全を保ちましょう。
近くに建物がない場合は姿勢を低くし、その場をしのぎましょう。
意外と知らない雷の特性

「雷の時は感電しないように金属品を外さなきゃ!」そう思っている方も多いと思います。
長年の研究で雷への安全対策として金属品を身に着けていようがいまいが、落雷の可能性は変わらないとのことです。
また少ない例ではありますが金属品を身に着けていたほうが、落雷は落ちたとしても体内に致命的な部分への電流を軽減できたケースも報告されています。
気を付けるべきこと③ 雨
「山の天気は変わりやすい」の格言通り、山など標高の高い場所では今晴れていた場合でも天気が急変し、大雨に発展することもあります。日本は雨の多い国ですので雨対策は必須と言えるでしょう。

窪地など水はけの悪い場所にテントを張っているとぬかるみが出来、最悪テントに水が侵入してくることもあります。テントを張る際に水の通り道が確認できない場所や地面を踏んだ時スポンジのように水が湧き出ない場所を選ぶなど注意する必要があります。
雨の対策
◆タープ張る

タープを張ることでテントに対する雨の影響を少なくすることが出来ます。
タープを地面から水平に張ると雨滴がたまり雨水の重さで倒壊する恐れがあります。タープを張る際は地面から傘状に張り、一か所に傾斜を傾斜を作り、雨の逃げ道を作るようにしましょう。
◆グランドシートを敷く
グランドシートを敷くことでテントと地面の干渉を減らすことが出来ます。
テントの破損を防ぐほか、ある程度の雨の侵入を防ぐことが出来ます。テントで異なりますがメーカーから専用のグランドシートが発売されていることもあります。
もし販売されていないようであればブルーシートを代わりに敷くことで同じ効果を得られます。
またシートを敷く際は上から滴った雨滴がシートにたまらないようにするため、テントからはみ出ないように敷きましょう。
気を付けるべきこと④ 河原や中州に設営しない
夏場にアウトドアを楽しんでいて急な増水で川の中央に取り残される事件は頻繁に起こります。
中州や河原付近は開放的で気持ちのいい場所ではありますが、水辺に近い場所は水害に合いやすく被害が多い傾向にあります。
例え現在雨が降っていない場合でも天気の急変や上流で豪雨があった場合、増水によって下流の水位は上昇し事態は急速に進行していきます。どんなには晴れて気持ちのいい天気でも中州にテントを張るのはやめましょう。
水害の対策
◆堤防のある場所に張る
万が一川沿いにテントを張る場合には堤防などの高台に設営をしましょう。
川辺や中州に比べ水面と距離をとることが出来るので比較的安心して過ごすことが出来ます。
ただ完璧な対策とはなりえないので、最低限管理人に安全を確認するほか、増水の危険がない場所か必ず確認してから張るようにしましょう。
気を付けるべきこと⑤ 急な斜面、崖の近くに張らない

通常の整備されたキャンプ場であれば崖近くにテントサイトがあることはまずないと思いますがが、崖までいかなくても、急な斜面付近に張る場合には注意が必要です。
キャンプ場によって安全対策として柵や注意の看板がしっかりされている場所もありますが、悪天候で地盤が緩んでいたり、上方から落石の危険もあります。
対策
◆距離を取って張る
できる限り斜面の近くは避けたほうがいいですが、斜面に隣接した場所に張らなくてはいけない状況でも、できる限り傾斜から距離を取って張るようにしましょう。
まとめ
キャンプは自然に身を置くため、開放的で非日常を体感できる一方、自然の影響を直に受けやすく普段とは違うといってもいいでしょう。正しい知識を持ち、正しい行動を行うことで事前に大きなアクシデントを予防することが出来ます。安心してキャンプを楽しむために事前に知識を得て、有意義なアウトドアライフを満喫しましょう。
皆さんのアウトドアライフに幸あれ!!
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